寒い日が続いておりますが,皆さまいかがお過ごしでしょうか。
一年の暮れに(駄文ではありますが)見に来てくださる皆さまに一言をと思い,このページを書こうと思ったものの…何を書こうかと考えがまとまらないうちに書き始めてしまいました。
訳をやっていて最近思うことは,自分は黒衣に徹したいという気持ちがありつつも,どうしても歌に対する私自身のバイアスがかかっていて,それが訳に反映されてしまうこと。その「私はこういうふうに解釈しています」というのがそのまま訳として表れてしまうのは,訳している人間のエゴだと思ってしまうのです。
このサイトを始めた頃はそんなことを考えてみることすらなく,訳して満足していた自分がいました。
もちろん,翻訳は答えのない世界であり,どの訳が無条件に正しいとは言えないと考えます。
しかし作品を見たり聴いたり読んだりした人のその作品への印象が,(ネイティブであれば感じないであろう印象を)その翻訳によって印象付けられてしまうことを,私は避けたいと思っています。
母語話者が原作に触れて感じる印象と,同じように,あるいは限りなく近いものを感じられるような訳とはどういうものかを,追求していこうとしている自分がいます。
ちょっと小難しい話になってしまいましたが…
11月だったかな?
公式サイトは無事に再開されたようでほっとしました…。
(新曲の伏線ではありませんでした…)
今年は本当に心温まるメッセージやメールをいただき,
その言葉に私自身が癒され励まされたように思います。
言葉では表せないほどに感謝していました。。
そしてハートをつけてくださった方々,訪れてくださった方々,
本当にありがとうございました。
作品に対する尊敬と優しさを抱き,
音楽と向き合い続けるドンリュルさんに思いを馳せ,
自分に一切の驕りなく前に進んでいけますように。
寒い日が続きますが,どうぞご自愛ください。
皆さまの健やかな新年をお祈り申し上げます。
사랑합니다,
tree