그 노래 (That Song)

あの歌

作詞/作曲/編曲:キム・ドンリュル

どんなに避けようとしても 耳にかかっている

僕らがあんなにも聴いて 共に歌いつづけたあの時,あの歌

思考で塞いでも あえて耳を塞いでみても

いつの間にか僕は,あの頃の僕

歌は追憶たちを歌うだろう どこ吹く風で

冷たく固まってしまったとばかり思っていた僕の心も形無しに

苦々しい微笑も くだらない後悔もこれ以上

見向きせずそのままに やり過ごさねばと既に流れ去った今

僕はふたたびあの頃 あの日へ

君にときめいて 深く揺さぶられていたあの日へ

一晩中 聴いていたこの歌を口実にして 君を恋しがる僕の姿

目を瞑ってくれるその歌

歌は時間を超えるだろう どこ吹く風で

すべて忘れてしまったとばかり思っていた記憶も鮮明に

溢れそうだった心も 引き裂かれた胸もそれ以上

見向きせずそのままに 埋めておかねばと既に流れ去った今

僕はふたたびあの頃 あの日へ

君にときめいて 深く揺さぶられていたあの日へ

一晩中 聴いていたこの歌を口実にして 君を恋しがる僕の姿

なだめてくれるまさにその歌

君を愛していたと語る

あの頃 僕たちの‐その歌‐

収録:ジョン・パク ミニアルバム “Knock”
   キム・ドンリュル6集 “동행”


《キム・ドンリュルの同行,音楽を読む》


文:カン・セヒョン
朗読:オム・ジョンファ

渋滞に閉じ込められた友達と私。息が詰まりそうな車内の空気に,軽快だった私達のお喋りさえ途切れた。自然と友達はオーディオのボリュームを少し上げた。

そして,あの歌。

その歌が流れ出すや友達はもう少しボリュームを上げた。私は心の準備をした。あ,始まるんだな。自分が知っている歌が流れた時だけ,隣の人が煩わしく感じるほど大きな声で歌う友達。

だけどなぜか友達は静かだった。

“僕はまたあの頃あの日へ。君にときめいて,深く揺さぶられていたあの日へ”

歌のクライマックスが過ぎて最後の一音が消えていく瞬間まで,友達はずっと真剣な表情で沈黙していた。

そしてついに口を開いた友達。

「私も……」

「ん?」

「私も深く揺さぶられたい」

思わず吹き出した。

友達の声に込もった切なさ。冗談ではなく本心だということ,分かりすぎるほどで。だから余計に笑ってしまった。

“君にときめいて,深く揺さぶられていたあの日”

あった。

私にもあった。

友達にもあったのだろう。

君にときめいて,深く揺さぶられていたあの日。

だからよりつらくて,苦しかったあの日。

でもそんなふうにつらく苦しくても,絶対に手放したくなかったあの日。

その日は過ぎた。

どんなに振り払おうとしても,振り払えなかった一年。

忘れたように思っても,ふと思い浮かべた二年。

胸がずきずきする瞬間が,いつの間にか少しずつまばらに静まっていく長い時を経て,私は今を生きる。

だけどすごく変だ。

そんなにつらかった記憶なら,苦しかった日々なら,反芻しなければ済むことなのに。

「私たちもう一回この歌聴こうか」

揺さぶられたいと喚いていた友達がその歌をまた再生する。そして私は,それが嫌じゃなかった。

ある映画だったかな?

恋に落ちた,それゆえ傷ついた主人公がこんなふうに言った。

「私たちは誰でも,自分に傷を与える人を選ぶことができます。そして私は自分の選択を気に入っています」

もしかすると,だからだったのかもしれない。

とてもつらかった記憶なのに。

とても苦しかった日々なのに。

その記憶を,その日々を,再び今の中に作り出すその歌を

もう一度,もう一度と,聴き続けることしかできない理由。

それは,

あなただったから。

私を深く揺さぶらせた人。

私をつらくさせた人。

私に傷を与えた人はまさに

あなただったために。

私は今日もその歌を口実にして

あの日へ戻っていく。

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