ようやく
作詞/作曲/編曲:キム・ドンリュル
たまに市街へ出ると
どこも幸せな恋人たち
なぜやたらと歩くのが早くなって
わけもなくかっと腹が立つのか
一人で,映画を観たときや
悲しい音楽を聴いたとき
心まかせにひとっきり泣いたり笑ったり
裂けるように胸がえぐられたりして
“ 愛してる ”
繰り返しているとなぜ
知らずうちに
「悪かった」という言葉が混じってくるのか
間違っていたことだけ思い出すのか
一足遅れてすべてわかってくるのか
酔っている夜となれば
電話帳をあれこれめくっては
ぼうっと眠れなかったりもして
“ 戻ってこいよ ”
言うこともできず
一人きりで
ろくでもなしに虚しい期待ばかりするのか
なぜこんなに自分がバカみたいなのか
僕の未熟な愛に疲れて去ったのなら
今はもう準備ができたような気もするのに
毎日笑わせてあげることだってできるのに
別れた痛みに比べて
もう一度やり直すことは
僕には易しすぎるくらいなのに
たしかにうまくやれそうなのに
ようやく僕はすべてわかったようなのに
弦楽:ロンドン交響楽団
収録:キム・ドンリュル4集 “吐露”